十割蕎麦と二八蕎麦の違いについてご存じでしょうか。
この十割蕎麦・二八蕎麦には、それぞれ特徴があるのです。
そこで今回の記事では、十割蕎麦と二八蕎麦の違いに関して解説します。
▼十割蕎麦と二八蕎麦の違いについて
■十割蕎麦とは
つなぎの小麦粉を使用せずに、蕎麦粉100%で打ったそばです。
魅力は、蕎麦本来のおいしさが直接感じられることです。
もともとくっつきにくい粉なので、口に含んだ時は蕎麦粉独特のざらつきが感じられます。
噛み締めると風味が香り、鼻からすっと抜けていきます。
またつるりというよりも、もちもちとした歯触りで、嚙み締めれば嚙み締めるほど味わい深さが楽しめます。
つゆで食すのもいいですが、塩だけを少しつけると蕎麦粉のうまみが一層引き立ち蕎麦本来のおいしさを味わえます。
■二八蕎麦とは
蕎麦粉8:小麦粉2の割合で打った蕎麦のことです。
手打ち蕎麦と言えば二八蕎麦というくらいメジャーで、二八蕎麦を出すお店は十割蕎麦を出す店より圧倒的に多いです。
小麦粉が入ることにより、蕎麦が打ちやすくなることが特徴です。
また、ツルツルシコシコと蕎麦の風味や喉越しのバランスがよくなります。
■どちらが美味しいのか
十割の「もりそば」が大評判の店でも、温かいかけそばや天ぷらなどを乗せた蕎麦には二八の麵を使う店があります。
一方で全てを、十割蕎麦で通している店もあります。
また名店と評されている店でも、二八蕎麦しか提供していない店もあります。
これだけ店によって異なる理由は、蕎麦は作り方によって全く違う食味になるからほかなりません。
つまり小麦粉の配合比率だけでは、「美味しい」「まずい」は決まらないのです。
そのため、混合比率だけで全てを決めようという議論は成り立たちません。
▼まとめ
蕎麦は作り方によって味が決まるので、小麦粉の混合比率だけでどちらが美味しいのかという議論は成り立ちません。
江戸時代から続くこの論争に結論が出ないのはこのためです。
蕎麦 石はらでは、二八蕎麦も十割蕎麦もご提供しております。
石臼挽きのこだわりの蕎麦をぜひ一度ご賞味ください。