蕎麦屋さんに行くと、カレー南蛮や鴨南蛮そばといったメニューを目にすることがありますよね。
しかし、「名前は見たり聞いたりしたことがあるけど、実際どんなメニューか知らない」という方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、鴨南蛮の由来や特徴について解説していきます。
▼鴨南蛮とは
鴨南蛮とは、ネギと鴨肉が入っている麺料理のことを言います。
「鴨」は鴨肉、「南蛮」はネギを指し、江戸時代に生まれた料理だと言われています。
現代ではマガモやアイガモの肉が使われていますが、昔はマガモを入手するのが困難だったのでウサギの肉が使われていた時代もありました。
鴨南蛮は麺と合わせた料理で、うどんや蕎麦などが定番です。
また、最近ではカレー南蛮やチキン南蛮など麺だけでなくさまざまな食材に合わせたメニューもあり、鴨肉の代わりに鶏肉が使われることも多いです。
■南蛮の名前の由来
「鴨」は鴨肉、「南蛮」はネギを指しますが、なぜネギのことを南蛮と呼んでいたのでしょうか。
その理由は諸説ありますが、古代の中国で南海諸島のことを南蛮と呼んでおり、日本でもその地域に住んでいる人のことを南蛮人と呼ぶようになりました。
そして、南蛮人と呼ばれる人たちが日本に来日した際にネギを好んで食べていたことから、ネギのことを南蛮と呼ぶようになったと言われています。
▼まとめ
「鴨」は鴨肉、「南蛮」はネギを指し、ネギと鴨肉を使った麺料理のことを鴨南蛮と言います。
南蛮という名前は、南蛮人と呼ばれる人たちが日本に来日した際に、ネギを好んで食べていたことが由来とされています。
現代では鴨肉の代わりに鶏肉が使われることもあり、麺だけでなくさまざまな食材と合わせたメニューも誕生しています。