料理にはさまざまな粉が使われますが、それぞれの違いをご存じの方は意外と少ないのではないでしょうか。
今回は、蕎麦の原料である「そば粉」と、蕎麦のつなぎとして使われている「小麦粉」の違いを見ていきましょう。
▼そば粉と小麦粉の違い
■栄養素
そば粉と小麦粉はどちらもでんぷん質が多く含まれており、カロリーにはそれほど差がありません。
しかし、そば粉には小麦粉の3倍以上ものビタミンB群が含まれています。
ビタミンB群は、代謝アップや疲労回復・口内炎の改善などに効果がある栄養成分です。
また、そば粉にはミネラルや血圧を下げる働きがあるルチンなども多く含まれています。
■性質
小麦粉は水を加えてこねると粘り気が出るのが特徴ですが、これはグルテンという成分が関係しています。
一方、そば粉にはグルテンの代わりにアミロペクチンが含まれており、これが粘りを出してくれています。
▼そば粉は小麦粉の代わりに使える?
そば粉にも小麦粉にも粘り成分が含まれているので、代用品として使えそうですよね。
しかし、そのまま料理に使っても失敗してしまう可能性が高いです。
なぜなら、そば粉は小麦粉ほど粘り気が強くないからです。
その粘り気を補うには、そば粉に小麦粉や強力粉を混ぜて使う必要があります。
▼まとめ
そば粉と小麦粉は、含まれている栄養素や成分が異なります。
小麦粉の代わりにそば粉を使うこともできますが、そば粉単体ではなく小麦粉や強力粉を混ぜて使うことで小麦粉と同じぐらいの粘り気を出すことができます。